腎・尿管結石のための食事療法

蓚酸、尿酸、シスチンなどを多く含んでいる食品は、腎結石が再発しやすいため、食事の注意が必要です。
尿酸も腎結石の原因になりますから、ビール、肉、魚、大豆製品などプリン体の多い食事を減らしてください。水分摂取を心がけましょう。

プリン体含有量はアルコール内でビールを10とすると、日本酒、ワインが1、焼酎、ブランデー、ウイスキーは0とされています。焼き鳥、モツの煮込み、枝豆をつまみにしてビールをジョッキーで乾杯していると痛風発作を起こしやすくなります。

また、尿が濃くなると結石が出来やすいので、水を多く飲み、尿を薄くするようにします。しかも、尿が酸性にならないようにアルカリ性食品を多く摂取する必要があります。

アルカリ性食品とは何か?

アルカリ性食品食べ物に含まれている成分のうちリン、塩素、イオウなどのように水溶液に溶かすと酸性を示す元素と、ミネラル成分、カルシウム、カリウム、ナトリム、鉄などのようにアルカリ性を示す元素があり、どちらの元素がその食べ物に多く含まれているかによって、”アルカリ性食品”とか”酸性食品”に分類されます。

酸性食品例えばカルシウムが多い牛乳、カリウムが多い野菜、果物はアルカリ性食品で、肉、卵、魚介類は酸性食品です。

しかし健康な人の体液は常に弱アルカリ性に保たれ血液中のpHは7.38~7.42の間に収まっており、7.30まで下がると意識不明になると言われていますが一般的にはアルカリ性食品を食べればアルカリ性に傾くとか、酸性食品を食べれば酸性体質になるといということはありません。

また、食品自体の味とアルカリ性食品、酸性食品には関係がありません。梅干は強烈な酸味がありますが、これは酸性食品ではなく、ミネラルや有機酸の他に塩のミネラルが加算された強アルカリ性食品なのです。
逆に、ポカリスエットはアルカリ性飲料なのに、pHメーターで測定するとpH5前後で弱酸性を示します。それがアルカリ性飲料と呼ばれるのは、ポカリスエットに含まれる化学成分を全て酸化(=燃焼)するとアルカリ性の物質が残るからです。

普段から、バランスの取れた食生活で生活習慣病や腎結石などは十分予防できます。日ごろから気を付けて厄介な病気にならないようにしましょう

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